【台風19号】東日本の温泉地の被害状況まとめ|通常営業や交通情報も【2019/10/24現在】

IMG 5003 728x546 - 【台風19号】東日本の温泉地の被害状況まとめ|通常営業や交通情報も【2019/10/24現在】

2019年10月10日(木)から14日(月祝)にかけて、猛烈な勢いで日本列島を襲った台風第19号(ハギビス)により、東日本の広い範囲で暴風雨や土砂災害などの甚大な被害が生じました。

被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

観測史上最大の降水量を記録した箱根温泉(神奈川県)をはじめ、東日本の温泉地では大きな被害を受けているところもあります。

一方で、さいわい大きな被害を受けず、通常通り営業している温泉地も数多くあります。災害が起こると自粛ムードでキャンセルが相次ぎ、二次的なダメージを受ける温泉地もあるため、各温泉地の現状を把握し、風評被害が起こらないよう務めることも大切です。温泉好きの皆さんの温かい気持ちで、各温泉地の復興を応援してください

温泉部では、東北・関東・甲信越地方の温泉地の状況と交通情報などをエリア別にまとめました。なお、最新の情報は各自治体や観光協会などのホームページでご確認ください

 

[最終更新:10月24日(月)10時]

※編集部による今回の調査の結果、東日本における被害状況のみが確認されたので、東北・関東・甲信越地方の温泉地の状況と交通情報のみをまとめております。西日本で台風19号の被害をうけた温泉地がありましたら、温泉部までご一報をお願いいたします。

関東・伊豆箱根:登山電車は年内の復旧困難

神奈川県箱根町では、2019年10月12日(土)の1日で922.5mmもの雨が降り、日降水量の国内最大記録を更新しました。これは半年分の雨が一気に1日で降った計算で、土砂崩れなどの大きな被害が出ました。

関東の幅広い地域で多くの河川が氾濫危険水位に達し、いくつもの地域で堤防の決壊や下水道の逆流が起こりました。

関東地方の主な温泉地の状況を紹介します。

箱根温泉:交通網に大きな影響、冠水被害も

箱根温泉 箱根登山鉄道

箱根温泉では、箱根登山鉄道の運休や道路の通行止めなどの影響が出ています。

伊豆箱根鉄道やケーブルカーは平常通り運行していますが、箱根登山電車の箱根湯本ー強羅間は線路が押し流されるなどの被害を受け、年内の復旧は困難だとしています。なお、小田原から箱根湯本は通常通り運行しています。

道路は、強羅から大涌谷を結ぶ国道138号線などが通行止めとなっています。う回できるため孤立したところはありませんが、移動に時間がかかりそうです。これにともない、路線バスや高速バスも奥のエリアまで行かず折り返している路線があります。

交通情報はこちらをご覧ください。

冠水被害などを受けて今なお一部の旅館は休業を余儀なくされています。詳しくは各施設のホームページをご覧ください。

また、仙石原と強羅を中心に、一部の源泉パイプが損傷しており源泉供給量が減っているものの、融通しあって営業を続けています。

参考リンク:箱根町観光協会
交通規制情報(箱根町)

熱海温泉:断水は23日までに復旧、現在は多くが通常営業

熱海温泉

熱海市と隣接する函南(かんなみ)町の一部地域で断水が起こっていましたが、復旧し、すべての旅館が通常通り営業しています

熱海市長も以下のように、まずは各施設に問い合わせてほしいとコメントしています。

多くのお宿や観光施設は、断水の影響もなく、通常どおりお客様をお迎えすることができております
また断水の影響のあるお宿につきましても、一刻も早く、お客様をお迎えできるよう、私も全力で努力しております。
熱海観光にご不安をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、まずはご宿泊予定のお宿や訪問予定の観光施設、また観光協会や旅館組合などにお問い合わせいただきたいと思います。

出典:観光客・別荘オーナーの皆様へ(熱海市観光協会)

参考リンク:熱海市観光協会

伊豆半島:ほぼ通常通り

伊豆半島では、一部区間を除いて道路も通行でき、ほとんどが通常通り営業しています。

通行止め区間はこちらをご覧ください。

伊豆諸島:台風15号の被害からも復旧中。温泉は多くが通常営業

2019年9月の台風15号による被害が大きかった伊豆諸島では、建物の屋根や壁が飛ばされるなどの被害が出ました。

しかし現在では、温泉や民宿などの観光施設は多くが通常通り営業しています。

ただし、大島の「元町浜の湯」はポンプ故障で休業中のほか、式根島の海岸にある温泉3ヵ所は利用できません

島ごとの最新情報はTwitterをご確認ください。

大島新島式根島神津島  / 三宅島八丈島青ヶ島小笠原

鬼怒川・那須・塩原(栃木県):平常通り

出典:東武鉄道(10月23日版)

栃木県北部では、鬼怒川や渡良瀬遊水地などが氾濫危険水位に達し、県内各地で床上・床下浸水などの被害が生じました。

現在は温泉地は通常通り営業しており東武日光線も10月24日(木)始発から全線で運転を再開しています。

参考リンク:栃木県道路管理情報

草津・伊香保・四万・万座・みなかみ(群馬県):平常通り

台風19号は、1958年に伊豆半島と関東地方で甚大な水害をもたらした狩野川台風と似ていることが指摘され、首都圏の低地帯では洪水が心配されていました。

しかし、試験稼働していた八ッ場ダムが大活躍を見せるなど、長年の治水事業のおかげで大きな被害はまぬがれました。八ッ場ダムの底には旧河原湯温泉などの集落が眠っています。先祖代々の土地を放棄するという苦渋の決断をした、地元の方々への感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。

八ッ場ダムが1日で満水になるほどの大雨が降った群馬県ですが、県内の温泉地は現在通常通り営業しています。

ただし、国道292号線の万座三差路ー殺生ゲート間は通行止めなので、万座から草津に抜ける際は、う回が必要となります。

参考リンク:群馬県道路規制情報

茨城県:県北部で被害甚大、温泉地は無事

茨城県では北部でJR水郡線の橋梁が流されるなど大きな被害が発生しました。

これにともない、JR水郡線は 常陸大宮から郡山のあいだで運転を見合わせ、常陸大宮から常陸大子の間でバスによる代行輸送を行っています。

「道の駅奥久慈だいご」の温泉施設は休業していますが、そのほかの温泉施設は営業しています。「森林の湯」では10月26日まで町民とボランティアの方を対象に入浴料を無料にするほか、「袋田温泉 関所の湯」では10月26日まで入浴料金を値引きしています。

また、一部の道路で通行止めが生じています。

参考リンク:大子町観光協会「観光施設の営業状況について」

甲信越地方:長野県で史上最悪の土砂災害。北陸新幹線部分運休

内陸で雨が少ない気候の長野県は、これまで「大きな台風は来ない」と信じられてきました。

しかし、史上最強クラスの台風19号は、千曲川が氾濫するなど、長野県にこれまでにない大雨をもたらしました。

JR中央線・中央自動車道、JR北陸新幹線・上信越自動車道の一部区間が一時運休や通行止めになるなど、影響は広い範囲に及びました(現在は、北陸新幹線 長野ー上越妙高間を除き、不通区間は解消されています)。

あらためて被害を受けた皆様にお見舞い申し上げます。

長野県:多くの温泉地は通常営業

戸倉上山田温泉

未曽有の被害を受けた長野県ですが、多くの温泉地は通常通り営業しています。主要温泉地の状況は下のリンクよりご確認ください。

また、北陸新幹線も東京ー長野間と上越妙高ー金沢間で本数を減らして運転しています。運転再開は10月25日(金)を予定しています。再開後は通常の9割以上の本数で運転する予定で、暫定ダイヤはこちらからご覧いただけます。指定席券の販売は10月24日11時から受け付けます。

北信(長野・飯山)

 / 湯田中野沢 / 志賀高原 / 高山村秋山郷台風まとめ)/ 戸倉上山田
※参考:ホテル椿野「台風19号の影響につきまして(10/16、19時更新)

奥志賀高原ー野沢温泉・秋山郷、笠岳ー高山村温泉郷などが当面の間通行止めです(出典:志賀高原観光協会)。

また、松代温泉では温泉施設は徐々に営業を再開しているものの、多くの住宅が床上浸水するなど大きな被害が出ています。
ボランティア受付中:長野市南部北部飯山市

東信(上田・佐久)

別所(通常営業中) / 鹿教湯(ほとんどの宿が通常営業)

上田駅と別所温泉を結ぶ上田電鉄は、千曲川の鉄橋が流されたため上田ー下之郷間で運休し、バス代行を行っています。全線再開には長期間を要する見通しです。

上信越自動車道 碓氷軽井沢ー佐久間は10月23日(水)6時から通行止めが解除されました当面の間片側1車線の対面通行となるので、運転には十分注意し余裕をもって出発してください。

小諸市では一部の道路が通行止めとなっています。また、JR小海線は小諸ー野辺山間で当面の間運休となります。

中信(松本・大町・木曽)

浅間美ヶ原 / 白馬村 / 木曽

南信(諏訪・伊那・飯田)

諏訪 / 下諏訪 / 蓼科高原 / 昼神

長野県内では、山間部の一部道路や、登山道・トレッキングコースなどが通行止めになっています。最新の情報をご確認ください。

山梨県:奈良田温泉が休業。首都圏直通ルートは再開

山梨県では、東京都との県境で土砂崩れが発生し、首都圏と直結する大動脈が寸断されていました。

JR中央東線と国道20号線は、再開しましたが、列車の本数は少なくなっています。

県内の温泉地はおおむね通常営業に戻っていますが、奈良田温泉に至る県道37号線が西山温泉の先で通行止めになっているため、大きな迂回が必要となります。奈良田温泉の2軒の施設は、当面の間休業します

参考リンク:山梨県道路規制情報

新潟県:北陸新幹線まもなく再開

新潟県では、阿賀野川が増水し、多くの家屋が浸水するなどの被害が出ました。

なお、JR北陸新幹線の運休にともない、臨時列車が運転されています。きっぷの払い戻しや経路変更なども、JRのホームページをご確認ください。

台風で休業している温泉は、温泉部が調べた限りでは、佐渡市の新穂潟上温泉のみです。また、産経新聞によると、阿賀町のある旅館で宿泊営業を1週間ほど取りやめています(町内の他の旅館は通常通り営業しています)。

東北地方:甚大な被害受けるも温泉地は無事

東北地方では、太平洋側を中心に激しい雨が降り、多くの家屋が浸水するなどの甚大な被害がありました。

皆様が一日も早く日常生活を取り戻せますよう、お祈り申し上げます。

東北地方の温泉地は、ほとんどが通常通り営業しています。こういう時こそ、無事な地域への訪問は応援にもなります

なお、道路の通行止めや鉄道の運休などが依然として続いています。最新の情報を確認して、安全に十分気を付けてください。

主な鉄道の運休区間
JR東北本線 矢吹ー安積永盛・本宮ー松川間[福島県]福島県内の一部区間で減便、東北新幹線は通常運行)、磐越東線全線、水郡線 常陸大宮ー郡山間、八戸線 階上ー久慈間

福島県:被災者向け入浴支援も、南会津は露天風呂が被災

福島県の主な温泉地は通常通り営業しています。

郡山市の休石温泉 太田屋は、10月19日から被災した住民に向けて温泉を開放しています。罹災証明書(または申請書)を持参してください(出典:福島民友)。

南会津町の木賊温泉岩風呂湯ノ花温泉石湯は、河川の増水にともない倒壊してしまいました。当面の間休止する見通しです。なお、ほかの温泉施設は通常通り営業しています。

木賊温泉は川のすぐ近くから湧き出す温泉をそのまま注いだ岩風呂が名物で、水害に遭うたびに地元の人やファンからの支援で復活してきました。一日も早い復旧を願います。

宮城県:一部通行止めも温泉地は影響なし

宮城県では、県南を中心に甚大な被害が生じました。しかし、県内の温泉地は通常通り営業しています。

なお、青根温泉から峩々温泉に抜ける県道と、遠刈田から蔵王に抜ける県道、白石市街地から小原温泉を経由して七ヶ宿町に至る国道の一部区間が通行止めになっています。すぐ近くにう回路があるので、観光に大きな支障はなさそうです。

参考リンク:宮城県道路管理GIS

岩手県:沿岸部で被害甚大、温泉地は通常通り

岩手県では沿岸部を中心に甚大な被害が出て、多くの方が避難生活を余儀なくされています。

温泉地は通常通り営業していますが、道路の通行止めがあるので注意してください。

なお、八幡平アスピーテラインは11月15日から冬季通行止めに入ります。そのほか、山間部の温泉地で11月頃から冬季休業に入るところも出はじめます。行きたい温泉地に行き忘れないよう、早めのご予約を!

参考リンク:岩手県道路情報提供サービス

まとめ:最新情報に注意して温泉旅行を!

東日本ではこれから紅葉シーズンを迎え、絶好のお出かけ日和となります。そんな中での台風災害は、観光地にとって大きな影響を与えています。浸水などの直接的な被害から立ち直っても、風評被害や自粛ムードによる宿泊のキャンセルが続けば、観光地にとっては死活問題となります。

安全が確認できれば、お出かけの予定はこのままで! 

道路の通行止めや鉄道の運休などに十分注意しながら、安全で楽しい秋のお出かけを楽しんでください。

末筆ではございますが、台風19号による災害の犠牲となった方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災地域が一日も早く日常生活を取り戻せますよう願っております。